最近、車に乗るのが楽しみです。
というのは、実家から持ち帰った数本の懐かしいカセット・
テープを聴くことができるからです。
2、3回に分けて、1972年にニッティ・グリッティ・ダート・
バンドが発表した名盤(2枚組)、"Will The Circle Be
Unbroken""(永遠の絆)を聴きました。
もちろん演奏は歴史的なものですが、録音に入る前や
後に交わすアーティストたちのやり取りが面白い。
結構、大まかな打ち合わせで録音が進んでいったように
聞こえます。
ニッティ・グリッティ・ダート・バンドのメンバーたちは健在
ですが、このアルバムに参加した有名アーティストは
ほとんど亡くなってしまいました。
メイベル・カーター、ロイ・エイカフ、マール・トラヴィス、
ジミー・マーティン、ヴァッサー・クレメンツ、ジュニア・ハスキー、
バッシュフル・ブラザー・オズワルドに、今年、遂にアール・
スクラッグスとドック・ワトソンが加わりました。
カントリー・ミュージックの王様、ロイ・エイカフのメッセージ
が印象的です。
「私のレコーディングにおけるポリシーだが、最初の録音
にすべてを注ぎ込む。録り直しの2回目からは、何かが
失われるものだ。さあ、いこう!」
このアルバムのゲスト・アーティストで唯一健在なのは、
ノーマン・ブレイク(74歳)のみとなってしまいました。
彼も、最近、体調を壊されていると聞いています。
彼には、まだまだ、頑張ってほしいと願っています。