確か1978年頃だったと思います、大阪の東通り
商店街にあった輸入レコード店で、一枚のLPレコ-ド
に出会いました。
偶然、テレビで観たスタットラー・ブラザーズに興味
を持ち、どんなアルバムがあるのか探していました。
しかし、アルバムを手にとって曲目を見てもどれも
知らない曲ばかり...ただ、ミュージシャンの欄に
小さな文字で「Banjo:Earl Scruggs」とあったので、
思い切ってこのアルバム、"Pictures Of Moments
To Remember"を買うことにしました。
このアルバムでは、バンジョーの神様、アール・
スクラッグスが、カーター・ファミリーやマック・ワイズ
マンらで有名な"I Wonder How The Old Folks
At Home"で独特のタイミングとロールを披露しています。
ブルーグラスしか聴かなかった10代の青年が、
このアルバムをきっかけにカントリーのヴォーカル・
グループ、スタットラー・ブラザーズにはまってしまい
ました。
ジャケットの両面には、スタットラー・ブラザーズの家族
や子供の頃の写真がレイアウトされていて、ファンに
とっては見るだけでも興味深いアルバムです。
この後は、手に入る彼らのアルバムはすべて購入しました。
新譜が出ると、大急ぎでレコード店を探し回ったものです。
彼らのアルバムを通して、ボブ・ムーア、ピッグ・ロビンス、
バディー・スパイカー、ピート・ウェイド、チャーリー・マッコイら、
ナッシュヴィルの凄腕スタジオ・ミュージシャンたちの
名前と音楽にも親しむことができました。
あれから30年後の2009年、「カントリー・ハート」に
それらのミュージシャンが参加してくれたことは、最高の
思い出となりました。